グラフィックデザインの雨音

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校正って、何!? グラフィックデザイナーが気をつけるべき仕事の実務的な一面です!

今日は校正について書いてみようと思います。校正とは一般的に言って、「印刷物等の字句、内容、体裁、色彩を、あらかじめテストを出して、確認したり、修正したりすること。」です。

具体的には、データを作成して、印刷会社に入稿し、実際に印刷する紙やインクを使い、校正機でテスト印刷を数枚します。元原稿や、前の段階の校正の訂正と見比べながら、間違いがないか確認し、もしあれば赤ペンでその場所に「校正記号」「修正指示」を記入します。これを「赤入れ」「朱書き」などと言います。

グラフィックデザイナーにとっては、印刷物以外にも、WEBデザインや、看板など、印刷物でない対象の媒体デザインもあるわけですが、特に印刷物と区分けしている意識はなく、それらの媒体にも誤字誤植がないようにチェックするという意味で「校正」という言葉は日常的に使われます。

「校正」はこの「確認→赤入れ」の作業を表現する言葉としても使われますし、上がってきたテストそのものである「校正刷り」を表す名詞としても使います。上司が部下に「校正しっかりしといてー」と言ったりしますし、「校正がまだ届いていないよー」と言ったりします。

「校正刷り」は特に新聞・雑誌の現場では「ゲラ刷り」と呼ばれることもあります。「ゲラ」とは「校正刷り」のことなのですが、その語源は、活字組版で版を「ゲラ(galley)」と呼ばれる箱にいれて校正機にかけたことからきているそうです。

上記のように、専門用語がいくつも並ぶとちょっと頭に入りにくくなるものですが、要点を整理すると、「文字に間違いないか、色が変になっていないか、テストをあげて確認するプロセスの総称」です。総称ですから、あなたが就職する職場によって印刷物との関わりが違うと、校正の定義の厳密さもぜんぜん違うと思います。

たとえば最近ではカラープリンターの出力が低コスト化していますので、印刷会社でテストをあげる前の原稿制作段階でも、プリンターで出したものを校正刷りと読んだり、文字確認することを校正と呼んだりする場合もありえます。

校正のステップはいくつかあり、仕事の内容によって違いますが、デザイナーにとっては背筋も凍るほど恐ろしい「誤植」を出さないためには、めんどくさくても必要不可欠なステップと知識になります。(誤植については以前の記事をごらんください)


では、校正の基本的なステップを以下に紹介しましょう!


校正のステップ

【初校】 最初の校正を【初校】と言います。現在のようにカラープリントのコストが低くなかった頃は、訂正の多い初校をカラーで出すのがもったいないという理由から、仕上がりがカラーの広告でも初校は白黒コピーで出し、「まず文字間違いを中心にチェックする」という意味の【文字校】と呼んだりすることもありました。

【再校】 2回目の校正を【再校】と言います。初校で1回チェックして修正していますから、修正箇所は大幅に減っていないと困ります。(実際はともかく・・・)上記のように、初校が白黒コピーの文字校だった場合は、この再校が初めて色がついた校正刷りということになりますので、その場合は【色校】とも呼びます。

【三校/念校】 3回目の校正を【三校】、もしくは念のための校正という意味で【念校】と言います。上記の【色校】の次の場合は、2回目の色校という意味の【色再校】と呼ぶ場合もあります。

スケジュールと校正を出すコストに余裕があるなら、この後も、「四校」「五校」・・・と続けられますが、よほど厳密な色調整が必要な場合などを除いて滅多にそんなことはありません。つまり、媒体の内容に関わらず多くの印刷物が、この【初校】→【再校】→【三校/念校】の3回の校正で終えるということです。

この基本3回の校正ステップを終えるのには2パターンの締めくくり方があります。

【校了】 ひとつは【校了】です。これは「校正完了」のことで、【三校/念校】の最終チェックで一切修正がなかった、このまま印刷してください、という意味です。

【責了】 もうひとつは【責了】です。これは、【三校/念校】の最終チェックでまだ修正すべき点が見つかったが、これ以上校正は出さないので、印刷会社の責任で修正することを条件に【校了】にします、という意味です。

当然、印刷会社の営業さんは【校了】で終わるととってもハッピーです!良かった~、このまま印刷すればOKだー!となりますからね。でも残念なことに、世の中の多くの仕事は【責了】で終わります(笑)

素読み/読み合わせ

校正の各ステップで、その前段階の原稿や校正刷りと照らしあわせて、間違いがないか確認する作業を【素読み】もしくは【読合せ】と言います。2、3名でテーブルに集まり、原稿や校正を持ち、赤ペンを片手に原稿に記載している文字をすべて声に出して読み上げます。

これは工場や鉄道会社の「声出し点検」と同じで、声に出すことで、少しでもミスに気付きやすくなる効果があります。

また、ついつい、「もう何回もチェックしてるから間違いはないだろう」、「こんな文字の少ないハガキ1枚でミスはないだろう」、「もうこんな時間だぁ・・・さっさと確認を済ませて早く帰りたい!」、という校正作業の軽視と油断から、デザイナーやコピーライターが自分ひとりの黙読でチェックを済ませてしまいたいという欲望に駆られるものですが、それがたいてい誤植につながります。

そのため、2人以上でないと物理的にできない【素読み/読合せ】は、多くの目でひとつの媒体をチェックできるという意味でも効果的な方法なのです。

校正の各ステップで【赤入れ/朱書き】をした校正刷りを【校正集約紙】もしくは単に【集約紙】と言います。【集約紙】を作ることは【素読み/読合せ】を着実に行うためにも必要ですし、校正プロセス終了後も、万一のトラブルに備えてしばらく保管しておきます。

さぁ、今日はなんとなく情報密度が高かったような気もしますが、たまにはこんな実務的な記事があってもいいですよね!




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